運営の側になるのは難しい

午前中、保育園の運営委員会。運営に関する話は運営委員会で議論され、原案を作成して全体会(保育者と親が全員参加)で審議する、という運営である。運営委員だからといって特に代表権がある訳ではなく、単に運営に関するいろんなアイデアや事項を検討して原案を作成するというだけで、基本的には直接民主制である。

娘の通う保育園、いまは週5日保育も週6日保育も同じ金額で、週6日保育をする人はほぼ常に使い、使わない人は常に使わないのだが、基本保育時間を超える延長保育は延長料金を取るので不公平では、という議論が一昨年あったそうで、土曜保育も延長保育料金を取っては、という制度変更の検討につながっているのである。

形式的には基本保育時間をどう定義するか、それから外れた場合の金額はいくらが妥当か、という問題になるのだが、色々と難しい問題が後ろにあり、事前アンケートの自由記述もかなり個々の事情があって簡単に白黒つけられるものではない。これからどういう保育園にしたいか? という理念の問題なのだが、数ヶ月(数回)の議論で決めてしまっていいものではないようにも思う。

運営委員会や全体会で話していて思うのは、20人前後の学生からなる研究室運営と、同じく30人程度の園児からなる保育園運営はかなり似ていて、保育者の人と話すと話が通じる。いま親は子どもが在園する間しか関わらないので、卒園児の親がアドバイザーかオブザーバーとして運営に入るか、あるいは兄弟姉妹含めて長期間運営に関わってくれる人を入れないと、親の側が運営側の気持ちになるのは難しいのかもしれない。

昼からはひたすら言語処理学会年次大会と ACL の原稿の添削とコメント。合計9件。修論にほとんどコメントできないのが申し訳ないが、みんな少なくとも1回は日本語と英語の原稿の添削をしているので、多分みんなしっかり書けるものと信じて……。(NAIST にいたとき、松本先生は修論でもしっかり見てくれて、修論でもちゃんとコメントするような教員になりたいと思ったものだが、この研究室の規模と修論のタイミングではどう考えても何かを諦めないと無理)

夕方はシラバス作成。こんな日にやるものではないと思うが、〆切が近いので仕方ない(泣)