せがまれて絵本を読むとタクシーに

朝、保育園で子どもたちにせがまれて絵本を読んであげたりしているのだが、これで出勤が遅れて豊田駅からタクシーに乗ったりしている(一応1メーター)。まあ、こんな時期も一瞬だし、子どもたちと一緒にいる時間をお金で買っている、という意識なのだが、自分の子どもではない子どもたちに囲まれて本を読んでいると(一応、娘も聞いてはいるが、娘の読みたい本ではない)、これは本当に意味があるのか? と思ったりもする(汗)

午前中は博士後期課程と修士課程の社会人特別選抜の面接(口頭試問)。前者はうちの研究室に今年の4月から研究生で来ている留学生で、特に問題なく終了。後者は現在社会人の人で、自分も社会人特別選抜の入試形態をあまり把握しておらず(数学も英語もやらない、ということは知っていたが)、試験の1週間前に博士後期課程の試験に準じると聞いて「スライドを用いて15分ほど研究計画について話してください。よろしくお願いします」と伝えただけだったのだが、なんとか無事終了。ほっとする。

審査委員の先生方のコメントを聞いていると、なるほどー、と思うのだが、やはり温故知新というか、昔のニューラルネットワークの話をご存知の方の意見というのは大変貴重であり、ものすごく参考になる。ともすれば2013年以降の研究だけ追いかければいいように思いがちだが、昔にもこういう話はあったよ、というのは無視してはいけないように思うのである。

昼は秘書さんに作っていただいた書類に印鑑を押したりする。毎月の仕事量的には4-8時間程度(月による)なのだが、これ自分でやる時間を捻出するのが大変なので、本当に助かっている。学生に TA で基礎勉強会をやってもらっているのも含め、もう自分でやっていたころ(着任して最初の2年間)に戻れない……。あと自分以外でもできるといえば進捗報告のマネージメントで、もし助教ポスドクの人がいたら、自分が進捗報告にも出(られ)なくなってしまうのだろうか、と思うのだが、それってそもそもなんのために自分は大学にいるんだっけ? という気がする。

本当は授業負担がもっと少なくてもいいと思っていて、今は年間で半期の授業を学部+大学院で4.5コマすることになっているが、そのうち学部の授業は2〜2.5コマくらいでいいのではないかと……(B1、B2、B3の授業をそれぞれ0.5〜1コマやれば十分だと思うが、今年は B1 の授業を0.5コマ、B2 の授業を1.5コマ、B3 の授業を 1.5 コマ、B4/大学院の授業を1コマやっている)。

午後は研究室で深層学習グループの進捗報告を聞く。関西 MT 勉強会 の参加報告がおもしろくて、京大開催なのにうちの研究室からの参加者がもっとも多かったのでは、と言われていたが、多分いま日本の自然言語処理の研究室の中では NAIST 中村研に次いでもっとも機械翻訳の研究をしている学生が多い研究室の一つだと思う(現時点で6人、10月からは7人)し、NAIST もグラムさんが抜けた後はどうなるか不明なので、人数だけでなく研究内容でもちゃんと世界に伍してやっていけるようになりたいと思っている。自分はまだ機械翻訳で査読のある国際会議や論文誌に通したことがないし。

夕方は受託研究のミーティング(キックオフ)。担当の方が技術に明るい人なので話しやすい。