FAX を使う機械はないけれど

諸般の事情により、昨日の夕方から研究室のネットワークが止まっているようなのだが、昨日は自分もすぐ帰らざるをえず全容を知らなかったので、学生から断片的な情報を教えてもらいながら、状況を把握しようと右往左往する。問題は、学内の連絡が電話と FAX という手段になることで、メールが使えないというのがこれほどまでに面倒くさいのか、というのを思い知る。

お昼に来客あり、何かと思ったら受験生の研究室見学だったのだが、スケジュールに入れるのをうっかり忘れていて(最近多く、今年度3回目か4回目)、たまたま部屋にいてよかったが、いなかったらコンタクトもできないしやばかった、と冷や汗。

結局うちの研究室の受験の問い合わせは24人だったが、来週がNAISTの第一回入試、そして首都大の出願〆切なので、恐らく問い合わせてきたうちの半数が出願し、そのうちさらに半数がNAISTに合格してうちの試験を受けないと見込んでいる。問題は、恐らく全員をうちで受け入れることができないので、どうするか、ということであるが……。

受験生の立場からすると、全員受け入れてほしいのだろうし、余裕があればそうしたいのであるが、研究室の物理的スペースからしても、小町の能力的にも、全員を受け入れることが困難なので、受験生には全力で他大学・他研究室をお勧めしている。うちは毎年デフォルトで4-5人学部生が来る(半数以上大学院に進学する)ので、大学院から学校を変えたいという人は、大学院の研究室の学生定数が多い研究室にもっと進学してほしいと思う(具体的には NAIST東工大すずかけ台キャンパス)。

外部生より内部生を優遇したい、というような気持ちは全くないのだが、「共有地の悲劇」のように、誰でもいいと受け入れていると、結局全員が不利益を受けることにつながるので、制限せざるをえないのが、もやもやするところ。内部生はある程度自分の授業を受けてから来るので、自然言語処理という分野の存在や小町の人となり、研究室の様子を知った上で来るので「こんなはずじゃなかった」ということが起きづらいだろうが、大学院から来る人はそうではないので、方向転換するにもしやすい環境の方がいいと思うし……。