Google の Hangout がいい感じ

午前中、「東京都都市外交人材育成基金」という制度の留学生の入試をする。これ、以前はアジア人材育成の制度だったのだが、(いま世の中を騒がせている)舛添知事になって「前よりグローバルにしたい」ということで、対象をアジアから東京都の友好都市の学生に拡大して継続している制度なのである(これのために、わざわざ東京都の友好都市はどこか調べたりしたが)。

制度としては割といいもので、文部科学省国費留学生と同じくらいの待遇で、往復の旅費を支給、授業料と入学金は免除で、毎月15万円が博士前期課程は2年間、博士後期課程は3年間もらえる(博士前期課程から博士後期課程に進学する人は審査があるが、継続してもらえる)。博士後期課程の場合、決められた年限で取れないと奨学金が途中でなくなってしまうという問題はあるので、指導教員としては多少プレッシャーではあるが……。

今回、直接うちの研究室に問い合わせがあった学生ではなく、最初は他大学の研究室に問い合わせがあった学生なのだが、そちらではテーマ的にちょっと受け入れるのが難しい、ということでこちらに問い合わせがあり、日本に来ている間に会って話してみて受け入れることにした次第である。

入試は Google Hangout で、うまく接続できるか少し心配ではあったが、自宅ではなく大学のネットワークから接続してもらうなどの対応をしてもらって、無事終了。海外の学生はインターネット入試できると、かなり出願しやすいと思った。(2年前、大学院入試委員としてインターネット入試制度の検討と試行に携わったので、自分でやる側になって楽さを実感)

その後教育改革推進委員会。去年に「アルゴリズムとデータ構造デザインワークショップ」という名前で3日間の集中ワークショップをやったので、今年は企画しなくていいはずだが、一応議論には参加する必要がある。このプロジェクト的には最終年度なので、今年度が終われば委員会が1つ減るので嬉しい限りである。去年のワークショップはそこそこ大変ではあったが、参加した TA の勉強になったようだし、内容は B2 の授業に転用させてもらっているので、こういう機会を利用して授業の内容も少しずつ変えていかないとな、と思うのである(というか、一粒で二度美味しい、というように活用しないと、一度きりの仕事ばかりで時間がいくらあっても足りない)。

お昼休みには大学院教務委員長として、インターンシップの説明会。学部・大学院ともにインターンシップをしたら単位にできる制度があるのだが、単位にするからには「教育」としての手続きが必要で、報酬をもらってはいけないとか、毎日日報を書かないといけないだとか、そういうののガイダンスである。もらえる単位はせいぜい2単位か4単位だし、長期インターンシップには馴染まないので、特にこの制度を使わないで好きなところでインターンした方がいいと思うのだが……。長岡技科大のように、大学院に進学する人は数ヶ月のインターンシップが必須、というようなことができればいいんだけどな?

午後は深層学習勉強会。今年最後の大きな国際会議は COLING という国際会議で、大阪開催なのであまり国際会議感はないのだが、これを逃すと M2 はもう在学中に発表できる会議がないので、内部進学した M2 の学生は全員現在の持ちネタをここに出してもらいたいと思っている。EACL に出せればいいのだが、自分が EACL の時期は大学院教務委員長の仕事で参加できないので、COLING に出せなかったら ACL 2017 になりそう。今年の ACL も参加しない(うちの学生は3人参加予定)のだが、ACL 2017も7月30日から8月4日なので、場所がバンクーバーなのが幸いだが、自分はフルには参加できない可能性が高く(この時期がちょうど大学院入試で、例年通りなら8月3日が入試のはず)、COLING で決着するといいのだけど……。