首都大の見学者にも他大推し

本日は首都大日野キャンパスの大学院説明会である(秋葉原キャンパスの説明会は5月)。自分が大学院入試委員のときに発案して、それまで3月に開催されていた(建前上は外向きだったが、本音は内向きの)大学院説明会の時期を変更し、4-5月に開催するように変更してもらったところ、割合外部の受験生に来てもらえるようになった気がする。

今年は学外からの見学者が8人で、うち4人が高専(専攻科)生だったので、同じく高専出身の [twitter:@marujiruo] くんに協力を得て、「高専ランチ」を開催。1人が体調不良でキャンセルしたが、1人は群馬から、2人は都内から(都立と国立)で、割といろいろなところから来ている。NAISTに入るまで身近に高専生がいなかったのだが、NAISTに入ってたくさんの個性的な高専生に出会い、(英語さえなんとかなれば)研究には高専生が向いていると思うので、自分としては高専生は超ウェルカムである。

昼から、見学者と一緒に深層学習勉強会。高専生以外もここから参加してもらい、結構な人数になる。現時点で16人の受験希望の問い合わせがあり、来年度外部から受け入れられるのは3-4人なので、ほとんどの人をお断りしないといけないのが心苦しいのだが、うちならではの研究をしたい、という人に来てほしいな〜。

夕方に(ほぼ同じメンバーを相手に)大学院説明会。とりあえず全員に NAIST(松本研)をお勧めするところから始めたが、こうやって勧めて受けてくれるのは1/3くらいで、ほとんどの学生は受けてくれない。(就職のために)東京の国公立大学院に行きたくて、その中で探して見つけた研究室なので興味を持つ、という人がほとんどである。個々人にいろいろ事情はあるだろうが、大学院から自然言語処理の研究をして修士で就職したい、というなら NAIST がベストなので、そういう人には NAIST をお勧めしているのだ。

内部進学の学生は研究室に3年いるのでいいし、博士後期課程に進学する人も3-5年いるのでいいのだが、うちは外部から来る人が2年間のカリキュラムで単位取得と基礎勉強と就職活動と研究の全部をするのは難しいので、恐らくこのうちの2.5個を選択するのだが、選ばれなかった項目が残念なことになる。

研究室としての負荷も高いし、研究室として基礎勉強は諦める(基礎勉強会は提供しない)、というのがほとんどの研究室で選択されている気がするが、自分は大学院からでもやる気のある(一からやり直したい)人をサポートしたいと思っているので、これは外せない。単位に関しては、現在の情報通信の体制ではどうしようもないので、勢い就職活動か研究のどちらかまたは両方に影響するのだが、どちらに影響しても誰も得しないし、うちは修士から来てそのまま就職したい人にはあまりお勧めできないのである(あと、NAIST の方がメーカー含めみんなが知っているような企業に就職している学生が多いので、そういう企業に入りたいならなおさら NAIST の方がいいと思う)。

去年までは、うちを見学してくれた人に NAIST を紹介するゲートウェイとして活動していたつもりだが、今年は受験希望の問い合わせが多すぎて首が回らなくなり、どうしようもなくなっていて申し訳ない。そういえば、NAIST秋葉原キャンパスでの入試説明会で松本先生がたまたま説明員だったという受験生から話を聞いたところ、松本先生が「小町くんが NAIST にいてくれたときは小町くんの宣伝で受けてくれていた人が多く、首都大に行ってから受験生が減るかと思っていたら、首都大に行ってからも宣伝してくれているようで、まだ受験生が来る」とおっしゃっているようで、そういう意味では自分の狙いは奏功しているのだが……。(首都大もいいところだが、大学院から専門を変えるには NAIST はいいところ)

今年は「うちに来てほしいなあ」と思う受験生が多いので、全員受け入れられればいいのだが、研究室の物理的なキャパシティ的にも自分の負荷的にもいろいろ無理があり、とりあえず英語力(TOEIC 550点)で足切りさせてもらっている。内部進学の学生も必ずしも英語力は高くないし、論文サーベイに支障をきたすので、入試のときは特に制約をかけず、入ってきた人で英語力が一定水準以下の人は時間を取って英文読解教室をするか、と昨年度の秋くらいには悩んでいたのだが、2年で就職する人も受け入れるのであれば、英文読解教室をするコストが見合わないので、申し訳ないが断念。博士後期課程に進学予定の人以外はお断り、とするのであれば、英語力は問わなくてもいいとは思うのだが、そもそも博士後期課程に進学する人は進学後それなりに英語力が必要なので、微妙なところである。

ともあれ、今年もどういう人が来てくれるのか、楽しみである。

夜は保育園で全体会(保育者・保護者会)。新しく入ってきた園児もいたりするが、1年保育園に通ってようやく親の顔と子どもの名前が一致するようになった。次は苗字を覚える段階だが、保育園で苗字を使うことがほとんどないので、同じ運営チームになってメールのやり取りでもしないかぎり、苗字を覚えるのは難しい……。