初めての若手の会で仲間入り

午前中、出勤したはいいものの、論文の添削が回っていないので、勉強会を欠席して添削に回らせてもらう。今年は研究室に NLP 3年目(以上)の人がたくさんいるので、特に自分がいなくても(いない方が?)議論が進んだりしてよい。

NLP 1年目はよちよちだが、2年目でようやく右左が分かってきて、3年目になるとかなりいろいろできる(自分のケースを考えると、3年目には Microsoft Research でインターンができ、日本語入力のエンジンも自力で書いて、こちらも Apple でのインターンにつながった)ので、研究室にはできれば3年いてほしいのだが……。

午後は研究会。今日は機械翻訳グループの研究紹介で、これまでに取り組んだ研究に加え、ニューラル並べ替えモデルの話やニューラル機械翻訳の話、評価尺度の話など、チュートリアル的に話してもらう。内部進学の人の卒論の話、もう1年以上前になるのか。B4/M1 の人が新入生として入って1年目で、どういう研究ができるのか、という感覚をつかんでもらおうと、今年は過去の研究についても紹介してもらっているが、うちは特に学生の研究テーマ選択に制約を課していないので、まだ4年目だがいろいろやってきたなあ、という印象。

ただ、去年から、学部生の最初の半年〜1年のみ、研究室で準備したテーマから選択してもらう、というシステムにしている。要は、サーベイから自由にやると1年で結果を出すのが難しいことがあるので、ある程度先輩がサーベイを済ませている(論文を聞けば「これとこれを読むとよい」と教えてもらえる)タスクを割り当てる、ということである。修士の学生は2年あるので、自分でテーマを考えてもらうが……。

研究会のあと、4月から来た学生たちと、研究テーマについて話したりする。上記のように、学部生はいいのだが、外部から来た大学院生は、基礎知識を身に付けるのに加え、ちゃんとサーベイをしてもらわないといけないので、割と早くから動いてもらう必要がある、というのが去年の反省。あと、NLP 若手の会シンポジウムに参加するとかなり研究に対するモチベーションや人との縁が違うと思うので、今年からは新入生は発表しない人でも全員聴講参加してもらうことにした。

ただ、人数が多くかつ遠いとお金がかかるので、本当にこれがいいのか悩ましい。発表者ですら、NLP 若手の会シンポジウムだと研究費からお金を出してもらえないポリシーの研究室もあるところ、委員長だった縁があるとはいえ、聴講の人にまで旅費を全額出すのはモラルハザードにつながらないか?という。(あと、研究費が潤沢にある年とない年で、出せたり出せなかったりと差があったりするのも避けたい。まあ、がんばって研究費を獲得すればいいのだが)