午前中、娘と近くの公園で遊ぶ。先週と同様、3-4歳くらいの女の子を見つけると追いかけて真似っこをして喜んでいる。真似をするのが楽しいらしい。
「自然言語処理の基本と技術」が、紆余曲折を経て出版される運びとなった。
- 作者: 奥野陽,グラム・ニュービッグ,萩原正人,小町守,イノウ
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2016/03/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本書の特色は、割といま自然言語処理に触れる機会が多くなってきていると思うので、イメージしやすいアプリケーションから逆算してそれに必要な基礎知識を解説する、というスタンスで、目次は2012年くらいに話し合って作ったものだが、2016年の今も特に改訂の必要はなく、コンセプトはよかったかなと思う(内容は2015年当時の最新事情に更新されているが)。ちなみに、最初にこの話が来たときと比べると全員所属が変わっているのだが、動きが速いこの業界をよく体現している。
あと、この本は @mhagiwara さんと @neubig さんの貢献が大きい(本文的に全体の8割強)のだが、本に分担が書かれていない。文体が著者の3人ともけっこう違うので、読む人が読んだらどこを誰が書いたのかは想像できると思うけど……。あと、文体といえば、あとがきは小町が書いたのだが、やたら読点が多い文章となっている。これは、Mac のライブ変換を使って書いているからで、ライブ変換は変換に癖があり、読点をたくさん入れて曖昧性を減らさないと変な変換をされるので、思わず読点をたくさん入れてしまうのである。(Twitter やブログ文体なので読点が多いわけではない)
自然言語処理の入門書、2011年当時は(「自然言語処理の基礎」が入手可能性など考慮するとお勧めであったが)あまり適当なのがなかったように思うのだが、昨年放送大学から「自然言語処理」が出て、評判がよいのでこちらも読んでみた。
- 作者: 黒橋禎夫
- 出版社/メーカー: 放送大学教育振興会
- 発売日: 2015/03/01
- メディア: 単行本
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自然言語処理の入門書が少なかった時代と比べると隔世の感があるが、可能な範囲で自然言語処理のアウトリーチに少しでも貢献できればと思っている。
(首都大のオープンユニバーシティおよび来年度の学部生・大学院生の授業でも、「自然言語処理の基本と技術」を教科書にする予定)