奨学金返還免除枠がある

午前中は M1 の研究プロジェクト演習の最終発表会。一応これで成績をつける必要がある科目は全部終了。あとは全員分の成績を回収・入力すればよい。意外と面倒だが……。

B4 の研究室の配属希望が本日12時締め切りなので見に行ったりする。どの研究室も定員は3〜5人なのだが、うちの研究室だけ6人が希望していて、最低1人は他の研究室に回されることが確定してしまっている(汗)うちのコースの研究室配属希望は100%成績順で、学生の希望のみで決定され、教員の意向は一切考慮されないため、普段は学生同士で情報交換して、あまり調整がないようになるそうなのだが、今年は波乱含みのようである。

昼からはコース会議。修士論文の合否判定があるので、大学院教務委員として初の大仕事で緊張したが、つつがなく終わる。

審議事項として、日本学生支援機構の第1種奨学金の免除の枠に対し、在学中の研究業績に基づいて学生を推薦する、という議題。昔は教育職に一定期間在職したら返還免除になる制度があったが、それは10年以上前に廃止され、現在は(といってももう10年経つ)大学院生対象の、在学中の研究業績で返還免除を決める制度が新設されているのだ。

今年は受給者が多かったのか枠も多めに配分された(受給者の3割が免除枠として、大学に配分された人数が、ここまで降りてきている)ようで、よかった。入試と同じで、上位は揉めないのだが、ボーダー付近をどうするか、でいろいろと議論。論文誌を書く分野、国際会議を書く分野、国際会議でもポスターと口頭に序列がある分野、など、分野によって事情が違うので、なかなか一元的には決められないのだが……。

あと、日本学生支援機構の第1種奨学金は、大学院生の受給者のうち3割が免除(1割が全額、2割が半額?)になるので、ランダムに免除者が決まるとしても期待値的には200万×0.2=40万円のプラスなので、もらえるならとりあえずもらっておいたほうがいいと思っている(たまたま研究がうまくいって全額免除になる可能性もあるし)。情報系の大学院であれば、だいたい主著の査読付き論文誌1本以上あれば免除の可能性が高く、国際会議が1本以上あれば免除の可能性がある、というような感じだろうか?(大学によって、というか組織によって基準は違い、博士後期課程に進学する人を優遇したり、TOEICスコアを加味したりする場合もあるので、一概には言えないが)うちの研究室の学生なら、恐らく受給者の半分程度が免除になるくらいだろうか……。

夕方は本に関する取材。普段はこういう取材は(大学の広報の仕事としてでなければ)受けないが、今回は中高の同期の紹介(かつ、自分が感想を書いたことのある本の著者の方)だったので、1時間ほど話をする。中高の思い出話を色々して、懐かしく思う。しかし、武蔵ってまだ試験問題(算数)は手書きで、かつ紙は A3 の中性紙なのか。変わってないなぁ。

夜は居残りで修士論文の合否判定書類の整理。17時半に全体の書類が揃い、ようやく成績に関するすべてが終了。今週は成績関係の仕事がありすぎて、なんだか疲れた(こういう数字を扱う神経を使う仕事は苦手なので、他のことをする気力がなくなってしまう)。