デフォルトを漢字に変えた El Captan

午前中は娘のインフルエンザ(2回目)。ご近所で生まれたばかり(3か月)の赤ちゃんがいて、お母さんと一緒に立ち話をしたが、娘にもこういうころがあったなあ、と懐かしくなったり。ご夫婦で地元の人なので、あそこに昔あれありましたよね、なんて話が通じて嬉しい。ご近所さん、ほぼ全員、地元の人ではないのである。まあ、東京だから仕方ないけど……。

午後は少しメール処理をして国際会議の原稿の添削。論文を書くと、その研究の「売り」が何かを意識するようになるのだが、書いてみないと実は何がポイントか分からなかったりするので、書くのはよいことだと思う。

そういえば、今年も科研費の季節に OS X の更新が来ていて、去年もアップデートして LaTeX の環境がしばらく使えなくなって難儀したにもかかわらず、懲りずに今年も El Capitan にアップデートしたら(ライブ変換を使いたかった)、案の定 LaTeX 環境が入れ直しになってしばらく往生する。(クリティカルなのは dvipdfmx のフォント埋め込みだけで、他は単にダウンロードとインストールの時間がかかる、というだけの問題だが)

ライブ変換というのは、入力すると同時に変換を始める、という仕組みのことで、iPhone などスマホでは入力すると同時に(予測入力候補も含めて)変換候補を表示する、というのは一般的であるが、デスクトップでライブ変換をデフォルトにしたのは OS X が初めてだと思う。変換候補を表示するのではなく、入力したかな文字列がその場で漢字になってしまう、というのは是非が分かれるところだと思うが(自分の入力が何かすぐに分からないし、入力するごとに変換結果が変わったりする)、チャレンジ精神があってよい。

ライブ変換には1週間くらいでだいぶ慣れたが、ひらがなで確定したいのに勝手に変換されたものを確定してしまうという問題があり、ひらがなで書きたいところの制御が難しい。SKK はデフォルトひらがなで漢字にしたいところだけ明示的に漢字にするのだが、ライブ変換はデフォルト漢字になっているので、ちょうど逆のような感じ。ただ、これは自然言語処理的には正しい進化だと思うし、予測入力とともに精度が高くなれば、みんな気にならなくなっていくのではないかな? SKK が好きな人は、ライブ変換をしばらく試してみる価値があると思う。