3月はまだ進学を検討中

午前中は進捗報告を聞く。[twitter:@moguranosenshi] くんと読解支援勉強会の B4 メンバーたちはNHK技研の研究所公開に行くので、小ぢんまりとした報告になる。

11時半から企業の方々に来ていただき、企業内の研究テーマの紹介に加え、インターンシップの募集を聞く。たくさんテーマを挙げていただいたところ、自然言語処理の要素技術がこういうところで使えるのかという気づきがあり、おもしろい。前も話題になったことがあるが、最初から基盤技術(形態素解析や述語項構造解析)に興味を示す人は少ないが、一度応用寄りのキャッチーな研究をしてみると、基盤となるレイヤーの精度を上げないとどうしようもないということを痛感し、要素技術に興味が出てくる、という傾向があるようなので、最初の1回はアプリケーション寄りの研究をしてもいいんじゃないかなぁ、と最近思っている。

お昼に日本時間の今日が〆切の査読を返す。これでノルマは果たした(が、査読キューにはまだ1本残っている)。国際会議の論文の査読は勉強になるし、子どもがいるとおいそれと海外に出張できないし、こういう機会に論文を読まないと最先端の研究からどんどん取り残されてしまうので、査読は割と好きな作業である。

午後は共同研究に関するミーティング x 2。いろいろどういうデータがあってどういうことができそうかと話すのは楽しい。しかし、これらのテーマがどのようにおもしろいかは、説明しないと分からない気もする。やってみても結果が芳しくなく撤退、というのもよくある話で、やる前はおもしろそうだったけど、うまくいかないのでお蔵入り、というのをどれだけ経験したかが、自然言語処理力につながっていると思うのであった。

夕方から大学院入試説明会に合わせた研究室見学。今回は4人の学生が見学してくれた。やはり個別に来てもらったほうがじっくり話せるのだが、大学院入試説明会と一緒にやったほうが来やすいというのもあるだろうし、痛し痒しである。ちなみに昨年度までは3月に大学院入試説明会を開催していて、他の大学は5-6月に開催しているし、3月では受験生も受験する気持ちになっていないのではないか、ということで、自分の発案で5月に今年から変更してもらったのだが、日程変更のおかげか大学院入試説明会の参加人数が倍になったらしく、一応成功だったようだ。あとは実際に出願する人数および質(滑り止めで受ける人も多い)の問題かなぁ。

見学者は高専生(専攻科)が2名、大学(院)生が2名で、バラエティに富む感じでよい。東京高専、八王子にあるということを初めて知る。車で行けば30分かからないようだし、もっと東京高専の学生に受けてもらうといいのではないか?(都立の高専ではなく国立の高専なので、特に推薦枠があるわけではないが)