研究の前に勉強する期間も必要

出勤前に市役所と法務局に行って確定申告に必要な書類を集める。車より自転車の方が楽かな。

午前中はメール処理。午後から学生のプログラムの添削。しっかり見るのは今回が初めてなのだが、もっとカジュアルに共有してもいいような気がする。研究室内にリポジトリを作るといいのかな。Git で共有するとか。

午後は学外の技術移転の人を仲介して企業の方の訪問。結局は学生のアルバイトを出してほしいということなのだが、うちの研究室の人に来てほしい、というのではなく、誰でもいいからアルバイトに来てほしい、という話で、それだとあまり紹介したくない感じ……。「こういうのに興味がある学生に来てほしい」とか「こういうスキルのある学生はいませんか」というならともかく、誰でもいい、というなら他を当たってもらったほうがいいのではなかろうか(地理的に近いであろう東京工科大を勧めておいたが)。

夕方は武蔵境に移動して[twitter:@notkimbutkimi]さんと飲み。NAIST助教の先輩だったのだが、この3月から電通大に准教授としていらしたそうで、ちょうどどちらも研究室の立ち上げ期でもあるので一緒にご飯でも、と意気投合したのである。

お話を伺うと、電通大と首都大で同じようなところもあれば違うようなところもあり、大学それぞれで違うのだなと思う。予想通り、最初の数ヶ月は事務手続きに慣れるのが大変、というのは共通していたが(笑)

あと、NAISTで10年近く助教をされていて、悔いのないくらいゆったり研究ができたそうで、ポスドク助教の期間はそれなりに長い方がいいという話。自分もそれなりに頷けるところがある。博士号取得直後がもっとも(筆頭著者としてプログラムを書いたり論文を書いたりするという意味で)研究のできる時期なので、そのタイミングでどういう職場にいるのか、というのは、どういう研究生活を送りたいかで考えた方がいいのではなかろうか。必ずしも大学でパーマネントのポジションに就くことが、研究を続けるという観点ですら、唯一の正解ではないと思う。

また、NAISTにいらっしゃる間に研究テーマを変えられたそうだが、海外武者修行の時間を勉強に使ったというお話で、こちらも参考になる。時間が取れるとアウトプットを出したく(論文を書きたく)なるものであるが、ぐっと力を溜めると後で花開くこともある、と。自分も最初の3年ほどは勉強の時期かなと思うのである。2年後くらいには国際会議に毎年出せるくらいになっていればいいかな。

やはり関東に人が集まってきやすいので、今度NAISTの教員同窓会を開きましょう、と約束して散会(笑)なかなか研究の最先端で踏ん張るコツや悩みを話せる機会がないので、時間があったらこうやって旧交を温めつつお話できたらいいな〜。