業績は一朝一夕でできるものではない

午前中はメール処理。最近メール処理にかかる時間が減ってきた気がする。季節性のものか、実際効率的になったのか、よく分からないが……。

昼過ぎ、ACL short の原稿が共著者から上がってきたのでコメント。とはいえ、既に一度投稿したことのある原稿なので、マイナーリビジョンである。

午後は首都大の年報の記入。ウェブから記入すればいいらしい。研究室の年報も作りたいが、巻頭言を用意しないとな〜。

あと、年報が年俸(同音異義語)の査定に使われるのだろうか? NAISTのときは業績管理システムがあって、査定の直前にみんながこぞって入力するのでシステムが重くなったりしていた。そういえば、小学生のころは年俸のことを「ねんぼー」と読んでいて、この「ぼう」は「ボーナス」の意味だと思っていた。

夕方に研究室に行き、学生と就職活動に関する雑談。半分大学推薦のような形で就職するのでなければ、インターンシップに行くとか、エントリーシートや履歴書に書ける内容を作っておくとか、直前になってから用意してもどうしようもないことが多いのだが、漫然と大学院生生活を送ってしまったら、その中でいかに自分を売り込むかを考えることになる。(最近は「盛る」と言うらしいが、嘘を言うのではなく、相手にとってのポイントが分かるように伝える能力が大事)

以前も紹介したことがあるのだが、「ソフトウェア開発者採用ガイド」は採用される側(特に学生)こそ読んでほしい。

ソフトウェア開発者採用ガイド

ソフトウェア開発者採用ガイド

感想も再掲しておく。

アメリカ的なソフトウェアエンジニアの採用に特化しすぎているきらいはあるが、一緒に働きたいと思える人と働くためにはどうしたらいいか、という内容であり、必ずしも企業の規模に関係した話ではないし、参考になるところも多い。(まあ、情報系の研究は、かなり企業での開発と似ているせいもあるだろうけど) 

海外を股にかけて華々しく仕事をしたいという若者は多いが、実際そこに至るまでには非常に泥臭い、けっこうしんどい仕事をしたほうが結果的に近道であると分かっても、それでもやりたい、という人はどれくらいいるんだろうか。個人的には、そういう地道な仕事ができる人をもっと世の中に増やしたいと思っている。

自分も理想とするような環境を作っていきたいと思っているが、何事もじっくり時間をかけて少しずつ、である。

夜は論文誌のメタ査読(査読者の査読結果と投稿論文を付き合わせて、編集委員としての判定を下す)。採択率を考えると、査読する量の1/3くらいは投稿したいものである(研究したい機運が高まってきた)。

少し時間ができたので、延び延びになっていた本関係の仕事。これに関して自分は反省することしかないのだが、微力ながらお力になれればと思う……。