いい論文を書くファーストステップはいい論文を読むこと

気が付いたらもう10月下旬。仕事に慣れるのに時間がかかっているせいか、いろいろやるべきことが後回しになっていて、これはよくないと反省する。

午前中は学内の委員会。この委員会は毎回必ず1時間以内に終わるのですばらしい。

午後はNLPセミナー。国際会議の論文紹介を研究室の定例の勉強会にしようと思い、今学期から進捗報告と分離独立してやることにしたのである。今日はZくんが

  • Oscar Täckström and Ryan McDonald. Semi-supervised latent variable models for sentence-level sentiment analysis. ACL 2011.

について紹介してくれる。

内容は素直な感じで、文単位の極性推定と文書単位の極性推定のタスクがあるが、文書単位の極性の情報はレーティングなどから自動で抽出できるがノイジーかつ粗く、文単位の極性の情報は細かい粒度かつ人手でつけるので質も高いが大規模に用意できない、という違いがあり、これらを組み合わせて文単位の極性解析を改善しようというアイデア。結局同時学習するとよいというのが結論で、結果も納得。設定は新しいものの、手法はナイーブなので、short paper は妥当なところだと思う。

英語論文の紹介は時間がかかるかもしれないが、読み始めないことにはみんな読めるようにならないと思うので、地道に続けていきたい。

夕方は来年度の非常勤講師の依頼。審議事項らしいので、非常勤講師の候補のリストを早めに出さないといけないらしいのだが、募集から〆切までの時間がタイトすぎる……。