手法が先かタスクが先か、それが問題だ

今週は水曜日がお休みなので、月曜日に研究会。最近は M1 の人の学内発表会が少しずつ入ってきているので、M1 の人たちの進捗報告が主である。聞いたことのない話を聞けるのでいろいろとおもしろい。ただ、手法ドリブンで研究すると、あとあとつらいのではないかなと思う。少なくとも、手法とタスクはセットでないと……。あと、タスクが決まったら、どのようにすれば研究になるかについてはスタッフとか先輩とかにちゃんと相談したほうがよい。ただ「適当にデータセットを作って教師あり学習でやりました」だけだと研究にならない (時間をかけた割にはほとんどの作業があとでやり直しになる) ので……

研究会終了後、意味談話解析勉強会にて [twitter:@Mitl_7] くんの学内の研究の進捗報告会の発表練習。[twitter:@shirayu] くんが自分の言いたいコメントをほとんど言ってくれたので、あまりコメントすることもなかった (笑) みなさんたくさんコメントしてくれてよかった。「コメント力」は発言した人につくので、いつも発言していない人はどんどん発言するとよいと思う。

逆に言うと、質問すること自体はとてもよいのだが、一人で延々質問したりすると、他の人の発言 (=成長) の機会を奪っている可能性があるので、他の人に質問・コメントがあるかどうかちゃんと空気を読み、なさそうなら続けて質問するとか、発表者が答えを考えているのに被せて畳み掛けるように質問をしない (考えて答えることで発表者も成長するので、考える時間を与えないのは成長の機会を奪っている) とか、そういう配慮はあるとよいかも。

あと修士論文の目次発表練習x4。人数が多いので紛糾するかと思いきや、みなさんちゃんと準備してきていたのでさくさくと終わる。11月下旬の段階でまだ実験結果が揃っていない (というか提案手法どころかベースラインの実装が完了していない) という状況はちょっと心配だが、「実験する前に論文を書け」という言葉もあるくらいで、以前博士で身につけるべき研究力とは穴埋め問題の作成能力でも書いたが、結果さえ揃えばあとは穴埋め問題なので、M2 全員独力でここまで完成させていてすごいなと思う。