「ぷろきし」と入れるとことえりは毎回「プロキシ」と変換する

午前中、修士論文の赤入れ。修士論文書く人10人いるので、最近昼に研究室に行ってもかなり人がいる :-)

昼、登美ケ丘の南都銀行に行く。いつも新札を入手する時は窓口で用紙に記入していたのだが、両替機でできるようだ……(汗) 17時まで開いているらしい。知らなかった〜。

ふと「コンピュータvsプロ棋士

コンピュータVSプロ棋士―名人に勝つ日はいつか (PHP新書)

コンピュータVSプロ棋士―名人に勝つ日はいつか (PHP新書)

を読んでみたが、これはひどい。誰か(可能であれば機械学習導入以降の)コンピュータ将棋の開発者が一人でもチェックしたほうがよかったのでは……。

たとえば、Bonanza の自動学習(機械学習のことらしい)のことを、「かな漢字変換では以前から使われていた。同音異義語の変換を間違えたとき、何回か正しく確定するとその変換候補になる。これが自動学習である」と紹介しているが、それは誤解である。いや、広い意味でいえば「変換ログから機械学習している」と言えなくもないが、2011年現在、変換ログからシステマティックに学習している一般的なエンジンは存在しないのではなかろうか?

あと、全体的に語尾が「かもしれない」「なさそうだ」とかいう憶測が多いのだが、たぶん違うだろう、と思われるところが目につく。自分も推測を書くことは多いが、ウェブ日記と本は違うのでは……まあ、日記のつもりで書いていたのなら納得。p.113で「かなり前の書籍で恐縮だが」と「アマトップクラスに迫る -- コンピュータ将棋の進歩」

アマトップクラスに迫る―コンピュータ将棋の進歩〈5〉

アマトップクラスに迫る―コンピュータ将棋の進歩〈5〉

を紹介しているのだが、いつの本かと思ったら2005年。確かに Bonanza が公開されたのは2005年6月なので、Bonanza 以前の本ではあるが、6年前が「かなり前」って、ウェブ時代の感覚なんだろうなぁと思った。

他にも「こんなコンピュータ将棋はありえない」というような解説が散見されるし、分かりやすく説明するためにあえてやっているならまだしも、そういう配慮があるわけでもない。「将棋ソフトは「木」というグラフを作る」とp18にあるが、普通の人が「グラフ」と聞くと円グラフ棒グラフを想定するわけで、あまり親切ではない。

「ウチのシステムはなぜ使えない SEとユーザの失敗学」

ウチのシステムはなぜ使えない SEとユーザの失敗学 (光文社新書)

ウチのシステムはなぜ使えない SEとユーザの失敗学 (光文社新書)

はそんなにひどくなかったと思うのだが(この日記でも紹介した気がするのだが、見つからない)、このコンピュータ将棋の本は申し訳ないが出してはいけないレベルだったと思う。

午後、今年のインターン関係のいろいろなこと。アメリカにインターンに行きたい人はいまが応募シーズンなので、行きたい人はいろいろ動くとよいかと思う。